本年も皆さまには大変お世話になりました。
今年の研究関連の出来事を振り返りたいと思います。これまでブログに書いたことのまとめのような形になりますが,ご容赦ください。
・修士論文
1月,修士論文を提出し,博士前期課程を修了しました。税法ゼミどころか法学部出身ですらない私が研究をもう少し続けてみようと思えたのは,ひとえに青山学院大学大学院法学研究科博士前期課程の優れた環境のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
修士論文については,提出で終わりではなく,9月末に青山ビジネスロー・レビュー6巻1号へ加筆修正版の(上)を投稿しました*1。(下)についても,現在同巻2号への投稿に向け準備を行っています。
修士論文で示した仮説に基づき,今後とも債務免除益課税という分野について研究を行っていくつもりでいます。(下)で仮説を示しておりますので,公開後ぜひご笑覧くださると嬉しいです。
・進学
4月,博士後期課程に進学いたしました。また,進学と同時に日本学術振興会特別研究員に採用されました。進学したからどうということではなく,業績を精一杯積んでまいりたいと思っております。
また,進学以来,学内の研究会であるアメリカ税法研究会へとお邪魔しております。寄附金控除(内国歳入法典§170)という債務免除益課税とは一見関わりの無さそうな分野なのですが,深いところでかかわっているような気がいたします。今後ともお邪魔して勉強していきたいです。
・学会等
6月に日本税法学会,10月に日本租税理論学会に入会いたしました。入会させていただき,ありがとうございました。若手として,精力的に活動してまいりたいと思っております。
また,7月に第4回若手法学研究者フォーラム(横田明美先生主催),12月に第01回租税実務Lightning Talk(小塚真啓先生主催)に参加いたしました。いずれも,参加者との距離が近い機会で発表の機会をいただき,非常に刺激を受けました。ありがとうございました。
・判例研究
9月,ノンリコース債務免除益の所得分類について争われた事案(東京地判平成27年5月21日裁判所ウェブサイト,東京高判平成28年2月17日裁判所ウェブサイト)につき,判例研究を投稿し*2,日本税法学会の関東地区研究会にて発表しました。
ブログにも書きましたが,様々な問題が交錯した事案であると思います。未だ確定はしていないようですので,今後とも見守ってまいりたいです。
・ブログ
10月,このブログを開設しました。手探りですが,ゆるゆると続けてまいりたいと思っております。一介の大学院生のブログをご覧いだたき,本当にありがとうございます。
来年からも書いてまいりますので,どうぞ宜しくお願いいたします。