What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

関西租税法若手研究会

 3/4(土)に,大阪で開かれた第二回関西租税法若手研究会に参加して参りました。
 新進気鋭というか,若手ながら名を知られた先生方ばかりの中に招き入れていただき,とても貴重な体験をして参りました。関西に何の縁もゆかりもない大学院生に参加を許してくださり,ありがとうございました。

 今回はお二方発表してくださいました。
 山田先生は,必要経費と家事費および家事関連費の関係について発表されました。必要経費と家事費等の切り分けの判断方法について,米国法との比較検討から詳しく論じられていました。
 藤岡先生は,為替差損益の課税問題について発表されました。為替差損益の発生するメカニズムからそのあるべき課税関係を考察されていました。

 両先生とも,大きな論文の底にあるアイデアを発表して下さり,とても参考になりました。
 私も,そろそろ博士論文のアイデアを固めていかないとなとずっと考えています。私の能力では両先生のようにすばらしい論文を書けるとはとても思えないのですが,それでもやはり,大きなテーマについて,自分なりの一貫した議論を構築しなければならないのだと思います。そのお手本を二つ示していただいたように感じました。

 とはいえ,大きなものを見据えつつ,今は目の前のテーマに集中して,一生懸命に書いていくしかないのだと思います。
 来年度良いスタートが切れるよう,花粉症で苦しみつつ研究に邁進して参ります。どうぞ暖かく見守ってくださいますと幸いです。