What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

木山ゼミゲストスピーカー

 昨日は,TA先の木山ゼミにゲストスピーカーがいらして講演してくださいました。
 昨年の記事を下に貼っておきます。昨年までは,木山先生とゲストスピーカーの方が話し合って決めたテーマに沿って,ゲストスピーカーの方に話していただく形だったように記憶しています。しかし,今年は,学部生から聴いてみたいテーマを募った上で,当該テーマに沿ってゲストの方に話していただく形でした。
taxfujima.hatenablog.com

 4限は,税理士の池本征男先生がいらして,所得税法について様々な論点をお話ししてくださいました。
 池本先生は,紹介するまでもないかもしれませんが,『所得税法』(税務経理協会)を執筆されている,所得税法のスペシャリストの先生です。指導を受けられた植松守雄先生の後を継ぎ,『注解所得税法』(大蔵財務協会)の改訂にも携わられています。
 今回は,所得税法についての基礎的な考え方について教えていただきたい,という学部生の要望に応じ,近時の税制改正や注目すべき裁判例について概説的にお話ししてくださいました。ただ,基礎的な内容を軸としつつも,ところどころ非常に興味深いお話が飛び出して来て,とても刺激的な講演でした。最前線の実務から理論的な点まで,幅広いお話をしてくださいました。

 5限は,木山先生が客員弁護士を務められている鳥飼総合法律事務所から,弁護士の山田先生および横田先生がいらして,弁護士になるまでのことおよび弁護士になってからのことをお話ししてくださいました。
 弁護士になるまでの過程は,当たり前ですが,お2人とも全く異なりました。ただ,お2人とも,どんなきっかけであれ一度決めた目標に向けて全力を尽くすことが弁護士という職業に繋がっていて,やはり目標に向けて頑張ることが大事なのだなぁ,と実感しました。
 弁護士になられてからのことについては,一言でまとめると「大変そうだなぁ」という感想を持ちました。ただ,お2人とも「これからの弁護士」像のようなものを想定しながら今働かれている旨を話されていました。日々の大変かつ重要な業務をただただこなすのではなく,将来を見据えて働かれている姿がとても印象的でした。
 私がこれから法曹を志すことはあまり考えられないのですが,それでも,とても示唆に富む講演でした。

 いただいた刺激を糧に,研究を頑張りたいと思います。3人の先生方,本当にありがとうございました。