What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。

第6回若手法学研究者フォーラムの集い

昨日,ぱうぜ先生主催の第6回若手法学研究者フォーラムの集いに参加して参りました。
当該フォーラムについては,ぱうぜ先生が下記ブログ記事で紹介されています。僭越ながら,私のコメントも引用していただいています(ありがとうございます!)。
kaffeepause-mit-ihnen.hatenablog.jp

また,昨年行われた第5回集いについては,当ブログに書きました。↓
taxfujima.hatenablog.com

今回の「集い」では,研究報告が2本行われました。また,そのまま連続的に研究ハックフォーラムの集いに突入しました。
まず,研究報告として,大阪経済大学漆先生のご報告がありました。未定稿かと思いますので詳細は省きますが,国際課税の局面において,税法と行政法が交錯する,非常に興味深い問題関心に基づく報告をしてくださいました。
漆先生とは様々な場所でご一緒する機会があり,報告も何度か拝聴したことがあるのですが(例えば,昨年の租税法学会など),毎回異なったテーマについてクリティカルな報告をされていて,「私もあのような報告をしてみたい」といつも思います。今回も,税法の中でも先端的なテーマでありながら,(様々な法分野の専門家が集まっている)本フォーラムの出席者と議論したいフィールドを適切に設定し,活発な議論を惹起されていました。
次に,一橋大学大学院法学研究科修士課程の森勇斗さんより,民法上の錯誤無効に関する報告がありました。
森さんは,学部は弊学法学部出身で,民事法の研究者を目指して一橋の法学研究科に進学された方です。学部時代より,弊学法学会の懸賞論文で入選されるなど,他分野の私にもお名前は聞こえていました。修士1年でありながら卓越した外国法の知識のお持ちで,非常に刺激的な報告でした。

その後,研究ハックフォーラムでは,わかりやすい報告とは何か,という話題から,科研費の応募等の際の申請書の書き方に話が移った後,知的な生産とは何か,というとても大きな話題まで話が及ぶ,非常に壮大な議論が行われました。とはいえ,本フォーラムの趣旨に沿って,参加者の経験や実感に沿いながら議論が行われて,とても有意義でした。
何度かこのブログにも書いたことがあるかと思うのですが,私はいつも話や文章がわかりにくいと言われます。その理由ははっきりしていて,骨と肉を切り分けて骨のみを残すことが非常に苦手だからです(とはいえ,それを自覚しているだけ,少しは成長しているのかもしれないとは思っています)。現在,私は学振の特別研究員で,当該身分を得るために申請書を出したのですが,その申請書の執筆にあたっても,この点でとても苦労しました(その際に添削をしてくださった先生方や先輩,同期には多大なご迷惑をおかけしました)。
今回の研究ハックフォーラムでも同様のことが大事だと学んだのですが,ただ,知的な生産とは何かという普遍的なところまで話が及んだのはとても意外でした。これまで私は,本来ならば複雑な知識を単純化する,いわば,少し質を落として量産したり,本当は綺麗な映像の画質を落とす非本質的な行為として,骨と肉の切り分けを捉えていました。ただ,今回のフォーラムで,むしろ骨と肉の切り分けは知的な生産という営みの本質にも通じることだと思うようになり,とてもすっきりしました。
(わかりやすく書くことが大事だということをわかりにくく書いているかと思うのですが,ご容赦ください。)

今回の「集い」は,弁護士の吉峯先生が場所を提供してくださいました。吉峯先生,ありがとうございました。また,主催のぱうぜ先生,大変ご多忙の中主催してくださり,本当にありがとうございました。
最近少し研究のモチベーションが落ちていたのですが(そんなことを言っている場合ではないのですが),今回のフォーラムでとても強いモチベーションをいただきました。暑さに負けず,頑張りたいと思います。