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税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。

『租税法入門[第2版]』をご恵贈いただきました。

東京大学増井先生より,『租税法入門[第2版]』をご恵贈いただきました。増井先生,私のようなしがない大学院生にご著書をくださり,本当にありがとうございます。とても光栄です。

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(以前も書きましたが,私は写真を撮るのが下手なようです。あまり見栄えが良く見えない場合,申し訳ありません。)

出版社のページはこちら↓
www.yuhikaku.co.jp

増井先生は,言わずと知れた税法学の大家の先生です。この本は,有斐閣が発行している法学教室という雑誌に連載された原稿をもとに加筆修正してできた書籍です。初版の出版時に「所得税(個人所得税と法人所得税の両者を含む講学上の意味での所得税)の理論は,将来,この著書以前とこの著書以後との2つに分類されることになるであろう」*1と述べられているなど,一般的に高い評価がされていると思います。
個人的にも,増井先生のご論稿を引用する機会は(所得課税を専門分野としている以上当たり前ですが)とても多いです。この本の初版は私が博士前期課程に入学した頃に発行されて,繰り返し読んで勉強しています。論文でも,何度も引用しています。基礎的かつ素朴な理論的基底から先端的な議論までとても丁寧に繋いでまとめてくださっていて,読む度に非常に勉強になります。
また,研究科のM1の後輩たちには,毎年,夏休みに入門書から少し進んだレベルの(修士論文での検討に繋がるような)本を読むことを勧めています。その際,この本を毎回挙げています。

今回の改訂は,税法学の最新の業績(例えば,昨年発刊された『現代租税法講座』(日本評論社))や最新の裁判例(例えば,馬券札幌事件上告審判決(最判平成29年12月15日))を反映しつつ,「Part 04 展開」に3つの章を追加しています。このことにより,「一歩先の学習にも役立つものに進化」*2した書籍となっています。
いただいた本を読んで今後の研究に活かしたいと思います。また,後輩たちにも,ぜひこの夏に読むことを勧めたいと思います。増井先生,繰り返しになりますが,本当にありがとうございました。

*1:志賀櫻『タックス・オブザーバー』(エヌピー新書,2015年)210頁。

*2:増井良啓『租税法入門[第2版]』(有斐閣,2018年)i頁。