What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

大学院を修了しました。&今後のこと。

 昨日,大学院(青山学院大学大学院法学研究科公法専攻博士後期課程)を修了しました。5年間お世話になった青学での生活や,10年間の学生生活*1を終えることになります。
 弊学では,博士課程の修了者がそこまで多くないので,博士課程修了者は全員,大学全体の学位授与式にて学位記をいただけます。多くの人の前で,指導教員である三木学長から学位を受け取ることができ,大変光栄でした。


 修了するにあたって大学院生活でお世話になった方を思い浮かべようとしたのですが,とても数が多いですし,今後ともお世話になる方ばかりなので,なかなか絞り切ることができません。
 まず,学内では,指導教員である三木先生のほか,中村先生(現在は名誉教授)および木山先生にもご指導を賜ってきました。私は大学院入学当初は博士前期課程で出て実務家(税理士)になるつもりでした。そんな私が博士後期課程へと進学することになったのは,(ご本人は覚えていないといつもおっしゃるのですが)三木先生に勧めていただいたからでした。進学後も,学長として大変お忙しい日々を送るなか,折に触れて指導していただいていました。三木先生の弟子として恥ずかしくないよう,今後とも研究や教育に精一杯励みたいと思います。また,私はこれまで債務免除益課税という分野を専ら研究してきたのですが,このテーマは,M1の頃,DES事件(東京地判平成21年4月28日税資259号順号11191)の判例研究をした際に,中村先生から勧めていただいたものでした。このほか,中村先生には,アメリカ法についてもご指導いただくなど,研究の内容に関して非常に多くの示唆をいただいたきました。そして,M2以降は,私は木山先生のゼミでTeaching Assistantを務めながら,木山先生のご指導も賜ってきました。訴訟や執筆について豊富な経験をお持ちになりながら,年齢が比較的近くとても気さくな木山先生には,文章の書き方から何から,色々なことについて相談をしてきました。明らかに,3人の先生がいらっしゃったからこそ,私は大学院を修了することができたのだと思います。今の私があるのは3人の先生方のおかげです。ありがとうございました。
 学内では,3人の先生方のほかにも,色々な方にお世話になってきました。D1の頃弊学に赴任された荒井先生をはじめとする先生方にも,様々なことにつきご指導を賜ってきました。また,青学の職員の方々は本当に優秀な方ばかりで,社会性のない私が何とか研究活動を続けてこられたのは,ひとえに青学の職員の方々のおかげです。皆さま,本当にありがとうございました。
 お世話になった人,というところからは外れますが,青学法学研究科は非常に恵まれた環境でした。まず,交通アクセスが良いです*2。特に,大崎の日税研の図書室が近いことは,研究遂行上,非常に大きかったです。その分,キャンパスは狭いのですが,私法専攻および公法専攻の院生研究室には1人最低1つのデスクがあります。そして,データベースも,(少なくともアメリカ法を研究するにあたっては)必要なものへとアクセスできるようになっています。研究にあたって何かしたいと思ったときに,不便を強いられることは全くありませんでした。
 お世話になった人,という話に戻ります。学外では,2つの学会(日本税法学会および日本租税理論学会)のほか,2つの研究会(若手法学研究者フォーラムおよび関西租税法若手研究会)に参加し,1つの研究会(租税判例研究会)を傍聴してきました。いずれの場でも,多くの先生方から直接にも間接的にもご指導を賜ってきました。本当に多くの方にお世話になったので,個別にお名前を挙げることはできませんが,いただいたご恩に報いることができるよう,今後とも励みたいと思います。ありがとうございました。

 来年度は,青山学院大学に非常勤講師として残ることになりました。いわゆる一般教養科目(青山スタンダード科目)を担当することになります。また,未確定なのでここに書くことはできませんが,おそらくもう1つ役割をいただけるだろう,という状況です(決まったら追記したいと思います)。
 一応学生ではなくなり,教壇を挟んで反対側に立つことにはなるのですが,まだまだ未熟者です*3。今後とも,何とぞ藤間大順およびこのブログを温かく見守っていただけますと幸いです。

【2019/3/29追記】
 上記の「もう1つ(の)役割」ですが,法学部非常勤助手という身分もいただけることになりました。学部生の学習相談や,学部の運営のお手伝いをすることになります。未熟者ではありますが,非常勤講師と合わせ,精一杯励みたいと思います。

*1:学部に5年,修士に2年,博士に3年を費やしました。

*2:その分,研究に疲れたときには雑踏が鬱陶しかったりもするのですが。

*3:実際,生活スタイルはそこまで変わらない感じになるかな,と思っています。