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税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

『全ビジネスパーソンのための 分かりやすい「法人税法」の教科書』をご恵贈いただきました。

 青山学院大学法学部の木山泰嗣先生より,『全ビジネスパーソンのための 分かりやすい「法人税法」の教科書』をご恵贈いただきました。

www.kobunsha.com

 同社から新書として出版されている,『弁護士が教える 分かりやすい「所得税法」の授業』の続編になります。

 この本は,タイトルに「全ビジネスパーソンのための」とあるとおり,会社員の方をはじめ,学生や専門家など,様々な読者を想定して書かれた法人税法の教科書になります。
 最新の改正*1や議論*2をフォローしつつ,初学者にもわかりやすく,「『法律』としての『法人税法』の基本をとらえる」(3頁)ような教科書になっています。法人税法の教科書として特徴的な点としては,公正処理基準(法人税法22条4項)に関する部分(同書102~127頁)で会計学会社法の議論についても詳細に紹介している点や,実際の決算書や申告書の画像を用いている点(同書146~147,199頁)が挙げられるかと思います。判決文については一段下げて文字の大きさを変えたり,図も数多く入っていて,ビジュアルとしてもとても読みやすい書籍といえるかと思います。
 この書籍については,(前著から7年経って出された本であることからも明らかかもしれませんが)何度か校正を行ったうえで出版されたもののようです。私も,2年前に一度読ませていただき,コメントをしました*3
 この書籍を読みながら,法人税法について,今一度知識を整理したいと思います。

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*1:例えば,平成30年度税制改正による法人税法22条の2の創設(同書128~132頁)など。

*2:例えば,いわゆる残波事件(東京地判平成28年4月28日税資266号順号12849)を前提とした過大役員給与の否認(法人税法34条2項)の解釈論(同書242~248頁)など。

*3:あとがきで触れてくださっています(同書399頁)。