What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

ディベート審査員

 先週末から今週にかけて,2つの機会でディベートの審査員をする機会があったので,記録を残しておきたいと思います。

1.税理士戦
 先週土曜日(10/26),弊学法学部の「税理士戦」と呼ばれるディベート大会がありました。
 税理士戦は,弊学法学部の税法ゼミが,東京青年税理士連盟の先生方を中心とする税理士の先生方とディベートをする機会です。近く行われる,関西大学,名城大学および立命館大学の税法ゼミとのディベート大会(いわゆる四大戦*1)に向けて,税理士の先生方の胸を借りる側面が強くあります。
 今回の税理士戦では,私は,荒井英夫先生のゼミ(荒井ゼミ)と税理士有志チームの試合を審査員の1人として担当しました。素材としては,最判平成4年2月18日民集46巻2号77頁を取り上げ,過大な源泉徴収税額について確定申告で精算をすることができるか,という論点が議論されました。
 ディベートは,議論が途切れることなく続き,大変充実した内容でした。荒井ゼミが頑張ったことはもちろん,税理士の先生方がお忙しいなかで丁寧に準備をしてくださったことが,充実した議論に繋がったと思います。ありがとうございました。

2.長島ゼミ対抗戦
 今週火曜日(10/29),立正大学法学部の長島弘先生のゼミ(長島ゼミ)と,弊学法学部の木山ゼミの対抗戦があり,審査員の1人を担当しました。
 素材としては,静岡地判平成8年7月18日行裁47巻7=8号632頁を取り上げ,取得時効によって得た所得の年度帰属がいつか,という点を議論しました。
 ディベートは,若干かみ合わない点があったり,主戦場が少し搦め手に移ってしまったりはしましたが,議論自体は白熱していました。特に,長島ゼミは,ほぼ参加者は2年生でしたが(木山ゼミは3年生でした),4年生の先輩が上手く後輩を導いて,堂々たる戦いを繰り広げていました。

 大学院を修了して,学部の税法ゼミに関わることもなくなったので,久しぶりに学部生のディベートの熱い空気に触れました。いつか私も税法ゼミを持って,学生と一緒にディベート大会に向けて頑張ってみたいな,と感じました。そんな夢を目指して,今は自分の研究に勤しみたいと思います。

*1:四大戦を傍聴した際の記事として,こちらを参照。