What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

『現代税法と納税者の権利』をご恵贈いただきました。

 師匠である三木義一先生および三木義一先生古稀記念論文集編集委員会の先生方(伊川正樹先生奥谷健先生望月爾先生安井栄二先生)より,先日発売された『現代税法と納税者の権利』(法律文化社)を賜りました。このような大変な時期にも関わらず贈っていただき,誠にありがとうございます。
 書籍の詳細は下記参照。
www.hou-bun.com

 当該書籍は,三木先生の古稀をお祝いすべく発行された論文集です。タイトルは,おそらく,三木先生の博士論文である『現代税法と人権』からとったものと思われます。
 「わが国の税法研究の第一線で活躍」(375頁)してきた三木先生の記念論文集に相応しい,錚々たる先生方が論文を寄稿されています。特に,論文の中には,三木先生のこれまでの活動(訴訟関与や民主党政権の政府税調での国税通則法改正への関与)と関連するテーマについて書かれているものがあり,三木先生の古稀を祝賀する先生方の思いが詰まっているように感じました。
 また,日頃からお世話になっている先生方も多く寄稿されていました。まだまだ未熟者ではありますが,私もいつかこのような機会が来たらしっかりと役目を果たせるようにならねばならないな,と背筋が伸びる思いがしました。なお,木山泰嗣先生が寄稿されている論文(「税法における実質主義と外観論の関係」)において,月刊税務事例に投稿した判例研究および税法学に投稿した判例研究を引用していただいていました。木山先生,ありがとうございます。
 自粛期間で大学の研究室に行けず,正直なところあまり研究が進んでいないのですが,この論文集を読んでしっかりと勉強したいと思います。