What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

私のことや,このブログ全体のこと

(最終更新:2024年4月1日)

 What Do We Pay for Civilized Society?をご覧いただき,ありがとうございます。このブログを書いている私のことや,このブログ全体のことを書いておきたいと思います。

私のこと

・名前:藤間 大順(ふじま ひろのぶ)
・専門分野:税法学
・肩書:神奈川大学法学部助教(2020年4月~2022年3月)→准教授(2022年4月〜)

 このほか,経歴やこれまでの研究業績については,下記のresearchmapを参照してください。

researchmap.jp

 右のバーにも埋め込んでありますが,X(旧Twitter)のアカウントもあります。


このブログの目的やカテゴリのこと

 このブログは,私が研究活動や教育活動を行うにあたって記録を残すために書いているものです。
 各記事には,カテゴリをつけてあります。主なカテゴリについて,大まかにどのような記事を分類しているのか書いておきます。

書籍について
 いただいた書籍や私が携わった書籍のことを主に書いています。たまに,自分で買って読んだ本のことも書いています。
業績
 書いた論文など,私の研究業績について書いています。書いた書籍については,「業績」と「書籍について」のどちらのカテゴリにも入っています。
ニュースやコラム的な記事
 最近の話題について,税法学的な視点から書いています。論文にはできないけれど気になったことを書いたり,これまでの研究を最近の話題に応用したりした記事が多いです。また,以前は判例研究カテゴリもあったのですが,こちらのカテゴリにまとめました。
債務免除益課税
 博士後期課程の頃から取り組んでいるテーマである債務免除益課税についての記事です。拙著『債務免除益の課税理論』の考え方をベースに,色々な点について博士後期課程修了後も論じています。
研究報告など話す機会
 学会や研究会などで話したことや,ゲストスピーカーの機会をいただいたことなどを書いています。以前は研究報告は入れていませんでしたが,境目が不明確なので,話した機会は全て1つのカテゴリにまとめました。
アメリカ税法研究会
 博士後期課程進学時に発足して運営に携わっているアメリカ税法研究会について書いています。
学会大会・総会
 参加した学会の大会や総会について書いています。所属している学会(租税法学会,日本税法学会,日本租税理論学会)の大会や総会について書くことが多いです。
ディベート
 税法学に関するディベート活動について書いています。大学院生の頃は自分が参加したディベート大会について書くこともありましたが,最近は審査員として参加した大会について書くことが多いです。
東アジア租税法研究会(旧関西租税法若手研究会)
 博士後期課程進学後に参加した東アジア租税法研究会(主催:小塚真啓先生)について書いています。
若手法学研究者フォーラム
 博士後期課程進学後に参加し,現在では運営をお手伝いしている若手法学研究者フォーラム(主催:横田明美先生)について書いています。
教育活動
 大学などで行った教育活動について書いています。

その他(コンタクトの仕方や大学院のことなど)

 連絡先は公開していませんが,大学経由でお仕事をいただいたことがあるので,フォーマルな話であれば,大学にご連絡いただければ繋いでいただけると思います。

www.kanagawa-u.ac.jp

 なお,J-GLOBALにコンタクトをとる機能がありますが,基本的に見ていないので,気づくのが遅くてもご容赦ください。名刺交換などをしたことがない方は,可能なかぎり,大学経由でコンタクトしていただけると嬉しいです。
 大学院への入学をご希望の方は,下記のURLを参照してください。下記URLに記載のとおり,神奈川大学では,出願前に,指導を希望する教員に研究内容などを相談していただくことをお勧めしています。大学院への入学を希望される方が相談する際は,下記の入試センターの出願ページの問い合わせフォームをご活用ください。

www.kanagawa-u.ac.jp

 なお,神奈川大学大学院法学研究科では,下記のとおり,税務専門家向けの履修モデルも策定しています。税理士や税理士志望者の方と一緒にぜひ研究をしてみたいと思っていますので,ご検討いただけますと幸いです。

www.law.kanagawa-u.ac.jp

www.law.kanagawa-u.ac.jp

『こうして勝ち抜いてきた税務争訟の闘い方』をご恵贈いただきました。

 法律文化社より,近く公刊される山本洋一郎三木義一聞き手)『こうして勝ち抜いてきた税務争訟の闘い方』をご恵贈いただきました。

www.hou-bun.com

 この書籍は,税務訴訟で数々の納税者勝訴判決を勝ち取られてきた弁護士である山本先生が持つノウハウについて,山本先生の喜寿を記念して,三木先生との対談という形式で書かれたものです。税務訴訟の勝ち方とだけ聞くとお堅い本のように思えますが,長年の付き合いであるお2人の対談ということで,楽しく読むことができます。
 内容については,調査対応のようなところから議論がされていますので,税務訴訟に携わる弁護士の先生方はもちろん,税務実務家の方々には広くお勧めできる本であろうと思います。また,研究者としても,数々の訴訟の裏側でどういった動きがあったのか知ることができて,大変に貴重な書籍です。
 「あとがき」にも名前を挙げていただきましたが*1,今回の書籍については,三木先生の下でのきょうだい弟子である立命館大学の安井栄二先生および青山学院大学の道下知子先生とともに,編集作業のお手伝いをしました。勉強する機会をいただいたことにお礼を申し上げるとともに,この本が多くの方に届くことや,三木先生および山本先生がいつまでもお健やかに,我々後進を叱咤激励してくださることを祈っております。

*1:山本洋一郎(三木義一聞き手)『こうして勝ち抜いてきた税務争訟の闘い方』(法律文化社,2024年)295頁参照。

『アメリカ連邦税法』をご恵贈いただきました。

 成蹊大学の伊藤公哉先生より,先日出版された『アメリカ連邦税法[第9版]』をご恵贈いただきました。

www.biz-book.jp

 3年前の第8版も,下記のようにご恵贈いただきました。

taxfujima.hatenablog.com

 この書籍は,アメリカの連邦税,特に所得課税について体系的に書かれた日本語の代表的な書籍です。網羅的に制度を整理しつつ,特に基準価額(basis)に関する議論など,随所に細かな議論も述べられています。アメリカの税制について研究するならば必携の書籍であろうと思います。第8版のときも「いつも読んでいる本」と書きましたが,その後も,アメリカ法について研究する際には常に参照しています。
 また,今回の版でも,115頁で拙著『債務免除益の課税理論』を引用していただいていました。過分なお言葉も相変わらずいただいており,今後とも引用していただけるように研究に励みたいと決意を新たにしています。
 いただいた本で勉強して,今後とも勉強していきたいと思います。ありがとうございました。

『小説で読む民事訴訟法』をご恵贈いただきました。

 青山学院大学の木山泰嗣先生より*1,近時公刊された『小説で読む民事訴訟法』をご恵贈いただきました。

www.koubundou.co.jp

 この書籍は,民事訴訟法を学ぶ教材として書かれた小説作品です。同名の書籍は既に2008年に刊行されていたほか,『小説で読む行政事件訴訟法』や『小説で読む租税法』などもあったのですが,版元である法学書院が廃業したことにより,今回,弘文堂から新たに『小説で読む民事訴訟法』が出版されました。

taxfujima.hatenablog.com

 民事訴訟法については,本来ならば租税救済法の根底になる分野ですし,個人的な関心の1つである法的整理局面における課税関係の前提ともなるので勉強しなければならないのですが,なかなか勉強が進んでいません。大学院生の頃に法学書院版は読んだのですが,今回の版で色々なところに手が入ったようですので,改めて読んで勉強したいと思います。木山先生,ご恵贈賜り,誠にありがとうございました。

*1:書くまでもないかと思って書いていなかったのですが,木山先生は私の博論の副査であり,修士2年からずっと教えを賜ってきた先生です(拙著『債務免除益の課税理論』(勁草書房,2020年)ⅳ頁参照。今でも,木山先生が専攻主任をつとめられている母校の青山学院大学大学院法学研究科で,私は非常勤講師をしています。

『現象学的国法学』をご恵贈いただきました。

 同僚(神奈川大学法学部)の足立治朗先生より,近時公刊された『現象学的国法学』をご恵贈いただきました。

www.shinzansha.co.jp

 この書籍は,足立先生が書き溜めてきた法理学的関心にもとづく体系的な議論をまとめたものです。ケルゼンの純粋法学を議論の出発点としつつ,カウフマンとシュライアーという2人の論者の議論を参照しながら議論を展開しています。なお,こちらの書籍は,神奈川大学法学研究所叢書36として公刊されています。

www.iwanami.co.jp

 足立先生は,最も年齢の近い同僚であり,学務などで折に触れてお世話になっています。学務や教育は穏やかにこなされつつ,研究者としては大変刺激的な議論をされる方であり,私ごときにはおこがましい話ですが姿勢は見習わなければならないな,と常に感じながら接しています。
 また,私自身,学部の頃は榊原哲也先生のフッサールの『イデーンⅠ』を輪読するゼミに所属していて,卒論も『デカルト的省察』について書くなど現象学について少しだけ勉強していたので*1,本の内容にも興味を持てそうに感じています。今のところ,私は学部の頃の勉強と今の法学の研究を繋げられてはいないのですが,そういった個人的な関心という意味でも,いただいた本をぜひ読んで勉強したいと感じています。ありがとうございました。

*1:拙著『債務免除益の課税理論』(勁草書房,2020年)ⅴ頁参照。