What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

私のことや,このブログ全体のこと

(最終更新:2024年4月1日) 私のこと このブログの目的やカテゴリのこと その他(コンタクトの仕方や大学院のことなど) What Do We Pay for Civilized Society?をご覧いただき,ありがとうございます。このブログを書いている私のことや,このブログ全体の…

『アメリカ連邦税法』をご恵贈いただきました。

成蹊大学の伊藤公哉先生より,先日出版された『アメリカ連邦税法[第9版]』をご恵贈いただきました。www.biz-book.jp 3年前の第8版も,下記のようにご恵贈いただきました。taxfujima.hatenablog.com この書籍は,アメリカの連邦税,特に所得課税について体…

『小説で読む民事訴訟法』をご恵贈いただきました。

青山学院大学の木山泰嗣先生より*1,近時公刊された『小説で読む民事訴訟法』をご恵贈いただきました。www.koubundou.co.jp この書籍は,民事訴訟法を学ぶ教材として書かれた小説作品です。同名の書籍は既に2008年に刊行されていたほか,『小説で読む行政事…

『現象学的国法学』をご恵贈いただきました。

同僚(神奈川大学法学部)の足立治朗先生より,近時公刊された『現象学的国法学』をご恵贈いただきました。www.shinzansha.co.jp この書籍は,足立先生が書き溜めてきた法理学的関心にもとづく体系的な議論をまとめたものです。ケルゼンの純粋法学を議論の出…

『具体化する国際課税改革の展望・提言』をご恵贈いただきました。

東京財団政策研究所の岡直樹先生より,近時公刊された『具体化する国際課税改革の展望・提言』をご恵贈いただきました。www.tkfd.or.jp この書籍は,OECDで進んでいる抜本的な国際課税の改革などを素材として,本が直面している税制の諸課題について,様々な…

『通奏 会社法』をご恵贈いただきました。

同僚(神奈川大学法学部)の吉行幾真先生より,編著をつとめられた『通奏 会社法』をご恵贈いただきました。saganoshoin.co.jp この書籍は,会社法の教科書として執筆された書籍です。「通奏」という題名は,会社法の根底にある効率性と公正性の確保という考…

東京地判令和5年3月14日の(2本目の)判例研究を執筆しました。

先日発行された神奈川法学56巻3号に,拙稿「相続で承継した債務の消滅と債務免除益課税:東京地判令和5年3月14日の争点(1)についての考察」が掲載されました。リポジトリに掲載されるまで,Box経由でpdfファイルを共有します。kanagawa-u.box.com この判例…

神奈川税経新人会集中勉強会

昨日(4月6日),神奈川税経新人会の月例会(集中勉強会)にて報告の機会をいただきました。 テーマは「税務行政のDXと税理士制度」で,下記の論文の内容を中心に,今年度新たに取り組みたい議論についても少しだけお話ししました。taxfujima.hatenablog.com…

税法を研究する社会人院生にオススメの3つのサブスクサービス

はじめに 日税研学生会員 丸善リサーチ TAINS おわりに 追記 はじめに この記事は,院生を指導している教員の立場から,税法を研究する社会人の大学院生の方にオススメの3つのサブスクサービスをご紹介するものです*1。この春から,税理士試験の科目免除など…

『よくわかる税法入門』の改訂に携わりました。

有斐閣から近日発売される三木義一編著『よくわかる税法入門[第18版]』の改訂に携わりました。本日,見本を受け取りました。www.yuhikaku.co.jp 第15版から共著者に加えていただいて4回目の改訂になります。前回の改訂の際の記事として,下記参照。taxfuji…

最近の関心について

はじめに メインの関心 債務免除益課税 個人所得税と贈与 資金調達と所得課税 税務行政のデジタル化 サブの関心 消費税 租税徴収手続 おわりに はじめに この記事は,来年度以降に向けた「棚卸し」のために,2024年3月時点で私が持っている関心を書き記して…

租税法学者研究フォーラム

昨日,東北学院大学土樋キャンパスにて,租税法学者研究フォーラムが開かれました。 今回のフォーラムは,東北学院大学の堀治彦先生および高浜智輝先生が主催で,租税法を専門とする中堅若手の研究者を集めて行われた研究会です*1。堀先生および高浜先生,大…

税務大学校の税務研究会で報告しました。

先ほどまで,税務大学校主催の税務研究会で機会をいただいて報告していました。研究会はオンライン(Microsoft Teams)で開催されました。 私の報告テーマは,「消費者が享受した債務免除益にどこまで課税すべきか?:Raghavan(2023)を中心的な検討対象とし…

2023年度第2回アメリカ税法研究会

先ほどまで,アメリカ税法研究会をオンライン(Zoom)にて開催していました。前回の開催時の記事として,下記参照。taxfujima.hatenablog.com 今回の研究会では,私(藤間大順)が報告しました。内容については,また来週に別の研究会で報告予定の内容ですの…

加藤友佳先生講演会

昨日,神奈川大学大学院法学研究科にて,明治大学の加藤友佳先生をお招きして,研究科の演習の授業の一環として講演会を実施しました*1。年の瀬も迫るなか,皆さまいかがお過ごしでしょうか?年明け1/31(水)の18時より,下記チラシのとおり,明治大学経営…

租税法学会第52回総会のレポートを税研に書きました。

1月20日に発行された税研233号に,昨年10月に行われた租税法学会第52回総会の学会レポートを執筆する機会をいただきました。www.jtri.or.jp 総会については,下記のとおりブログにも書きました。下記記事にいう「今後とある媒体でレポートを書く予定」が,今…

「インターネットを通じた新たな資金の移動と所得税や法人税」を執筆しました。

明けましておめでとうございます。本年もこのブログおよび藤間大順をよろしくお願いいたします。 さて,タイトルのとおり,「インターネットを通じた新たな資金の移動と所得税や法人税」という記事を,今月発行された税務QA262号に執筆しました。www.zeiken.…

東京地方税理士会マルチメディア研修収録

本日,東京地方税理士会の税理士会館にて*1,私が講師を担当する動画による研修(マルチメディア研修)の収録がありました。テーマは「債務免除益をめぐる所得税法上の諸問題」でした。 拙著『債務免除益の課税理論』の議論をベースとして,裁判例の動向を中…

『ドイツ現代刑事法史入門』をご恵贈いただきました。

同僚(神奈川大学法学部)の公文孝佳先生より,公文先生および九州大学の野澤充先生が共訳されたトーマス・フォンバイム『ドイツ現代刑事法史入門』をご恵贈いただきました。www.seibundoh.co.jp この書籍は,ドイツの刑事法学が発展し始めた時代から現代に…

輸出物品販売場制度(いわゆる免税店制度)の抜本的改正に向けた議論の整理

はじめに 宮川(2010) 政府税調答申(2023) 令和6年度税制改正大綱(とその前提となる要望) おわりに:若干のコメントをふくめて 追記(記事を書いた後の報道など) はじめに 以前,下記のとおりに,輸出物品販売場制度(いわゆる免税店制度)について研…

『租税法入門[第3版]』をご恵贈いただきました。

東京大学の増井良啓先生より,近日公刊される『租税法入門[第3版]』をご恵贈いただきました。www.yuhikaku.co.jp この本は言わずと知れた名著だと思いますので,今さら私が紹介するまでもないと思います。ただ,私個人としては,第2版について下記のとおり…

日本公認会計士協会租税調査会租税政策専門委員会の勉強会で報告しました。

昨日,日本公認会計士協会租税調査会租税政策専門委員会の勉強会で報告しました。公認会計士会館での対面およびオンラインにて開催され,私は公認会計士会館から報告しました。 報告論題は「税務行政のDX化と税務の専門家の制度の在り方について」でした。類…

東京地判令和5年3月14日の争点(1)に関する判例研究のドラフトを公開します。

年明けに,学内の紀要(神奈川法学56巻3号)に判例研究を投稿予定なので,そのドラフトを下記のとおりに公開します。1月9日(火)に脱稿予定なので,1月10日(水)まで公開します。品川先生の(未刊行の)書籍など一部の文献の引用ページ数が入っていません…

『[改訂版]税理士のための税務調査手続ルールブック』をご恵贈いただきました。

香川大学の青木丈先生より,執筆された『[改訂版]税理士のための税務調査手続ルールブック』をご恵贈いただきました。 www.horei.co.jp 青木先生からは,この本の初版が出た際にも書籍をいただきました。下記参照。 taxfujima.hatenablog.com この書籍は,…

第二東京弁護士会税法研究会および租税訴訟学会共催の租税判例研究会で報告しました。

昨日,第二東京弁護士会税法研究会および租税訴訟学会が共催する租税判例研究会が行われ,私が報告しました。私は霞が関の弁護士会館から報告し,参加者は対面またはZoomで参加していました。 テーマは「相続で承継した債務の和解による消滅と債務免除益課税…

ゼミが,税理士会主催のプレゼン大会で最優秀賞をいただきました。

昨日(11/4),東京地方税理士会が主催する「税に関するプレゼン大会」の第1回が開催されました。こちらの大会に私の学部3年生ゼミ5名が参加し,最優秀賞をいただくことができました。神奈川新聞の記者さんが取材でいらしていて,下記のとおりカナロコでも取…

『納税者の権利』をご恵贈いただきました。

訳者の先生方より,近時公刊されたダンカン・ベントレー(中村芳昭監訳)『納税者の権利 理論・実務・モデル』をご恵贈いただきました。www.keisoshobo.co.jp この書籍は,オーストラリアの税法学の研究者であるDuncan Bentleyが2007年に書いた下記の書籍を…

「税理士と税務行政のこれまでとこれから」を執筆しました。

今日発行された神奈川法学55巻4号に,拙稿「税理士と税務行政のこれまでとこれから:税理士制度のあり方に関する議論と税務行政のデジタル化に関する議論の対応を主眼として」が掲載されました。本文のpdfファイルを下記のとおりに置いておきます。リポジト…

名古屋青年税法ディベート大会審査員

昨日(10/30),名城大学天白キャンパスで行われた,名城大学の伊川正樹先生のゼミと名古屋青年税理士連盟(名青税)の間のディベート大会(名古屋青年税法ディベート大会)の審査員をつとめました。 こちらのディベート大会ですが,3年前,オンラインで開催…

日本租税理論学会研究大会

一昨日および昨日(10/22,23),日本租税理論学会の研究大会に参加しました。対面とオンライン(Zoomミーティング)の併用で,名城大学の伊川正樹先生を幹事として行われました。私は対面で参加しました。 一昨年参加した際の記事として,下記参照。昨年も…