What Do We Pay for Civilized Society?

税法を勉強している藤間大順のBlogです。業績として発表したものについて書いたり,気になったニュースについて書いたり。概ね1回/月の更新を目標としています。

日本公認会計士協会租税調査会租税政策専門委員会の勉強会で報告しました。

 昨日,日本公認会計士協会租税調査会租税政策専門委員会の勉強会で報告しました。公認会計士会館での対面およびオンラインにて開催され,私は公認会計士会館から報告しました。

 報告論題は「税務行政のDX化と税務の専門家の制度の在り方について」でした。類似する関心にもとづいて以前書いた下記の論文の議論をベースに,公認会計士に特に求められる役割や,公認会計士協会が公表している税制改正意見書の一部についてコメントしました。

taxfujima.hatenablog.com

jicpa.or.jp

 報告後の質疑では,公認会計士の先生方ならではの発想で色々と議論をしていただき,とても勉強になりました。議論していくうちに,「制度の複雑さ」や「税務専門家へのアクセス」などという点で最近している研究と少し関心として重なってくるところがあるようにも感じていて,そのあたりも包摂した議論を(最近している研究をまとめた後で)できれば良いのかな,と示唆をいただきました。
 今回お招きいただくにあたっては,日本公認会計士協会租税調査会租税政策専門委員会の専門委員長である峯岸秀幸先生が大変にご尽力くださいました。峯岸さんは,青山学院大学大学院法学研究科の修士課程時代の同期であり*1,博論本の構成をしていただくなどお世話になり続けている「畏友」*2です。恩返しと思って頑張りましたが,今回も多大なご恩をいただい(てしまっ)たように感じています。
 とても充実した,楽しい機会でした。ありがとうございました。またお招きいただけるように,今回いただいた示唆を活かして,研究に励みたいと思います。

*1:峯岸さんはビジネス法務専攻修士課程に,私は公法専攻博士前期課程に在学していたので,所属は異なります。年齢も峯岸さんの方が少し上で,在学時には既に税理士・公認会計士として活躍されていました。ただ,税法学について三木義一先生中村芳昭先生の下でともに研究した仲です。

*2:拙著『債務免除益の課税理論』(勁草書房,2020年)ⅵ頁。