同僚(神奈川大学法学部)の公文孝佳先生より,公文先生および九州大学の野澤充先生が共訳されたトーマス・フォンバイム『ドイツ現代刑事法史入門』をご恵贈いただきました。
この書籍は,ドイツの刑事法学が発展し始めた時代から現代に至るまでのドイツ刑事法の歴史について,特に19世紀以降の動向を中心として論じた書籍です。野澤先生は2011年度まで神奈川大学法学部に所属されており,「同じく法制史的観点からの解釈論的検討の重要性を理解していた」*1公文先生と同僚であったことから,翻訳を企画されたとのことでした。
私自身,刑事法についてはずぶの素人なのですが,歴史的な観点からドイツ刑事法の成立と発展が論じられており,大変興味深く感じながら少しずつ読んでいます。また,随所にカントやヘーゲルなどの哲学者の名前が出てくるので,哲学を学んでいた学部時代のことを思い出したりもしています。専門外ではありますが,少しずつ読み進めて勉強したいと思います。ありがとうございました。
*1:トーマス・フォンバイム(野澤充=公文孝佳訳)『ドイツ現代刑事法史入門』(成文堂,2023年)ⅲ頁。