千葉大学の横田明美先生より,『コロナ危機と立法・行政 ドイツ感染症予防法の多段改正から』をご恵贈いただきました。
この書籍は,コロナ禍のなかで「いかにドイツが悩みながら走り続けたのか,そして,どれだけの混乱があり,どのように権利救済の申立てが行われたのか」(ⅰ頁)を論じたものです。横田先生は,2019年10月から2021年9月までの2年間,ドイツのマインツ大学で在外研究をされており,コロナ禍におけるドイツの状況を現地で体験されていました。ドイツにおける立法を丹念にまとめつつ,議論の動向や実際の現地での執行の状況を横田先生の専門である行政法や情報法の知見を交えて論じています。
横田先生からは,若手法学研究者フォーラムにてご指導いただいています*1。フォーラム関連のことで何度かドイツにいらした際にオンラインでお話しする機会がありましたが,コロナ禍という緊急事態でもむしろその状況を対象として積極的に研究活動をされていて,感銘を受けていました。その成果をこのような書籍にまとめられて,素晴らしいことだと感じています。
ぜひ,この本をじっくり拝読して勉強したいと思います。また,原田みどりさんの絵を用いた装丁もとても素敵です*2。横田先生,ご恵贈いただきありがとうございました!