先ほどまで,アメリカ税法研究会をオンライン(Zoom)にて開催していました。
前回の開催時の記事として,下記参照。
今回の研究会では,青山学院大学名誉教授の中村芳昭先生より「徴収手続における納税者の権利保障とFresh Startの課題」と題して報告いただきました。中村先生は,既にアメリカの租税徴収手続における納税者の権利保障について下記の巨大な論文を青山法学論集64巻2号に書かれていて,この論文の内容をもとに,その先にある日本法への示唆を議論される報告でした。
今回の研究会では,租税徴収手続全般について議論が及ぶ大変興味深い議論がされました。Fresh Startについては,私の専門である債務免除益課税でも言及される考え方であり*1,個人的にも大変に示唆をいただきました。国税徴収法全体のあり方は本当にこのままで良いのだろうか,という深い点も考えさせられました。
中村先生,改めて,ご報告いただきありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。