昨日,東京税理士会制度部の勉強会にお招きいただき,講師を務めました。同部の先生方,私のような未熟者をお招きくださり,誠にありがとうございました。
テーマは「税理士と税務行政のこれまでとこれから:税理士制度のあり方に関する議論と税務行政のデジタル化に関する議論の対応を主眼として」と設定し,税務行政のデジタル化に関する議論に対応して税理士はどのような使命や職域を持つべきか,という点をお話ししました。先日,下記記事のとおり東京地方税理士会横浜中央支部の研修でお話しした内容を,当該研修でいただいたご示唆を活かしてブラッシュアップしたものです。
クローズな勉強会だったので詳細は書きませんが,質疑応答が大変に刺激的で充実したものでした。税制改正に税理士会がどのように関わっているのかという実際のところなど,お話ししなければわかりえなかった知見を数多くご教示いただきました。また,税務行政のデジタル化はそもそも望ましいのか,また,どこまでデジタル化して行くべきなのか,という根本的なところを今後詰めて考える必要がありそうだという宿題も得られたように思います。
上述の記事にも書きましたが,報告内容は,後日,本務校の紀要(神奈川法学)に論文として投稿する予定です。いただいたご示唆を活かして原稿を推敲していきたいと思います。重ね重ね,勉強会の開催に向けてご尽力くださった先生方,誠にありがとうございました。今後とも何かご一緒できる機会があれば,とてもうれしく思います。