著者の先生方より*1,近日発売される『租税法演習ノート[第4版]』をご恵贈いただきました。
いただけるとは思っていなかったため,大変光栄に存じます。ありがとうございます。
この書籍は,「『租税法を学ぶ楽しさ,面白さを伝えたい』というコンセプトの実現を目指した」(i頁)演習書です。講義で一通りの知識を身に着けた人を対象読者としており,面白い事例*2から歯ごたえのある論点へと導いてくれる書籍となっています。各章には難易度が★の数として明示されており,読者もそれを手掛かりにしながら読み進めることができます。学部のゼミで使うこともあれば,論文で引用されることもある,そんな書籍です。
第3版から第4版にかけては,第3版から章立ては大きく変更せず,最新の議論を盛り込むような改訂がされています。個人的な関心との関連で興味深く思った改訂部分としては,たとえば,弁護士が支出した懇親会費用が必要経費に該当するか争われた裁判例*3の影響に関して議論している部分が挙げられます(326頁,注16[髙橋祐介執筆部分])。
大学院生の頃に読んで勉強した本ですが,今一度読み直して,自分の知識をブラッシュアップしたいと存じます。重ね重ね,ご恵贈いただき,著者の先生方,誠にありがとうございました。
(2021/3/11 15:00追記)
第16章が,「パパの選んだ恋」から「疫境同行」に全面改訂されています。記載を忘れていました,失礼しました。